カテゴリ: ゲーム・動画 / 作品形式: シミュレーション
サークル: ろたたた! / 評価: 4.65 (1648件) / DL数: 22,469 / 価格: 定価880円 → 15%OFF 748円, 10/02 23:59まで
「整体」と「性体」の間に横たわる、男の理性という名の薄い壁——それをゲームにしてしまったサークル「ろたたた!」の『とある冒険者街の性体店!』が、いま静かに、しかし確実に同人シミュレーション界隈を揺らしている。DL数2万2千超、平均評価4.65。この数字、ちょっと異常だ。
どんなゲームなのか——「寝かしつけてからが本番」という倒錯
ジャンルとしてはおさわり系シミュレーションに分類される。冒険者に憧れながらも才能がなかった主人公が、故郷の冒険者街に戻って整体店を開業。そこに最初の客としてやってくるのが、幼なじみの爆乳看板娘エリー。ここまでは王道中の王道、いわゆる「再会した幼なじみがとんでもないことになっていた」テンプレだ。だが本作のミソは、ゲームサイクルそのものにある。
まず起きている間は真面目にマッサージをする。肩や腰を揉みほぐし、会話で信頼と眠気を高める。「肩揉みの申し子」と呼ばれた腕前で、ヒロインをぐっすり寝かしつける。ここまでが前半戦。そして彼女が寝落ちしたら——ここからが本番というわけだ。爆乳を揉んだり、敏感な部位に手を伸ばしたり、通常のマッサージではあり得ない行為で快感と淫乱度を上げていく。ただし眠気ゲージが尽きれば目を覚まされて施術中断。つまりこのゲーム、「バレないように段階を踏んでいく緊張感」がプレイの核心になっている。
さらに淫乱度が上がると、エリーが目を覚ましても「気づかないふり」をしてエッチな施術を受け入れるようになる。寝たふりモードだ。もう何が整体で何が性体なのかわからなくなるが、それが楽しい。真面目に働くフリをしながら少しずつ境界線を越えていくあの背徳感、会社で就業時間中にSNSを見るときの罪悪感に近いものがある。いや規模が違うか。
「この価格でこの出来」が本気で驚く
定価880円、現在15%オフの748円。セール期限は10月2日23:59まで。正直に言う、この価格帯のおさわりシミュレーションに対して俺が持っているイメージは「絵は1枚か2枚で、あとはテキスト頑張ってます」くらいのものだった。本作はその先入観を完全にひっくり返してくる。
UIの作り込みがまず丁寧だ。触れる箇所は虫眼鏡アイコンで直感的にわかるようになっていて、マッサージ系にありがちな「どこ押せばいいんだよ」問題がほぼ解消されている。クリック時のリアクション演出やエリーの表情変化も細やかで、「触っている感覚」がちゃんとゲーム体験として成立している。触れるポイントの種類も充実しているのに、散漫にならず無駄がない。これは設計のセンスが良い証拠だ。
1周のプレイ時間はおよそ30分程度。短いと思うかもしれないが、エンド分岐があるので周回前提の設計になっている。真面目な整体師エンドと、エリーを寝たふり上手なむっつり娘に育てるエンド、この二つの方向性が用意されているわけだ。2周やっても1時間程度で区切りがつく。土日にまとまった時間がなくても、夜寝る前にさっと1周回せる手軽さはこのジャンルでは大きな美点だ。「もう一周はダルい」という胸やけが起きにくいテンポの良さ、748円のゲームに求めていいレベルじゃない。ラーメン一杯分でお釣りが来る値段で、ここまで遊べれば文句は言えない。というか文句を言ったら罰が当たる。
エリーというキャラクターの引力
このゲーム最大の武器は、間違いなくヒロインのエリーだ。幼い顔立ちに反した爆乳というギャップ、天真爛漫で主人公に対する好感度が最初から高い純愛寄りの関係性。「かわいそうなのは抜けない」という紳士淑女は安心してほしい。幼なじみ同士の好意がベースにあるので、嫌がられたり幻滅されたりする胃の痛い展開はない。あくまでイチャイチャの延長線上にあるエロだ。
ろたすりーさん(サークル「ろたたた!」の絵師)のイラストが、もう全身の肉付きに説得力がある。胸、腹、尻、すべてがむちむちで、触りたくなるテクスチャ感が画面から伝わってくる。陰毛のオン・オフが選べる親切仕様まであるのは、ユーザーの好みへの敬意を感じる。こういう細かい配慮ができるサークルは信頼できる。
ただし、エリーの魅力が強すぎるがゆえに「もっと見たい」「もっと触りたい」という飢餓感が残るのも事実だ。トゥルーエンド後に起きた状態でのイチャイチャや、ボイス・台詞のバリエーションがもう少しあったら——という気持ちが湧いてくる。アップデートで拡充予定があるようなので、そこは今後に期待したい。この「もっと欲しい」が不満ではなくキャラへの愛着から来ている時点で、作品としては大成功だろう。俺にもっとエリーをくれ。
ゲーム性は思ったよりしっかりしている
おさわり系と聞くと「ただクリックしてれば終わるんでしょ」と思いがちだが、本作は意外とゲームとして骨がある。ノーマルモードでトゥルーエンドを目指すと、資源管理にそこそこシビアさが求められる。ゲーム内で得たリソースをどう効率的に使うかで到達できるエンドが変わり、ただ闇雲に金を貯めればいいわけではない。会話を通じたスキル補強の仕組みもあり、戦略的に1日を過ごす楽しさがある。
絶頂というシステムを使った後半のレベリングに爽快感があり、「あ、これちゃんと考えて作ってるな」と感心する場面がある。古いおさわりゲーにありがちな無意味な連打作業や、同じ光景を延々繰り返させられる退屈さとは無縁だ。
ただし気になる点もある。トゥルーエンド狙いだと最適化された行動を繰り返す形になりやすく、2周目以降はやや作業感が出る場面がある。また、本番行為で挿入中にエリーが覚醒(寝たふり状態に移行)する仕様は、すやすや系を期待した層には残念に映るかもしれない。射精回数による差分がなかったり、断面図がなかったり、オートピストン機能がなかったりと、エロ演出の細分化に関しては物足りなさを感じる部分もある。このあたりは好みが分かれるポイントなので、体験版で感触を確かめてから判断するのが賢明だ。
こんな人に向く、こんな人にはちょっと合わないかも
向いている人は明確だ。むちむち爆乳の幼なじみとのイチャイチャ純愛が好きな人。男性主人公もの・竿役1人・ショタじゃない・マゾ向けじゃない——この条件を全部満たす作品は意外と少ないらしい。そこにドンピシャで刺さるなら、もう迷う余地はない。また、短時間で遊べるおさわりシミュを探している忙しい社会人にもうってつけだ。
逆に合わない可能性があるのは、長編ストーリーを求める人、エロ差分の物量や断面図・射精差分など細かい演出の充実度を重視する人、そして寝ている状態のまま最後まで——という「完全すやすや」にこだわりがある人。このあたりは作品のコンセプトと食い違う部分なので、事前に理解しておくといい。
セール中の今が買い時か
定価880円がセール価格748円。正直、定価でも十分に元は取れる内容だと思う。このジャンルで同価格帯の作品と比較しても、UIの洗練度・イラストの魅力・ゲーム設計のバランスは頭一つ抜けている。セール終了は10月2日23:59。132円の差をどう見るかは人それぞれだが、ラーメンのトッピング1つ分を節約できると思えば、買うなら今だ。
体験版が用意されているので、気になったらまずそちらを触ってみてほしい。体験版で「この手触りいいな」と思えたなら、製品版はその延長線上にある期待を裏切らない。寝る前の30分、整体師になったつもりで——いや、性体師か——ちょっと怪しいマッサージ店の店主を、堪能してみるのも悪くない夜の過ごし方だと思う。
セール中の高評価作品

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