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こういうので良いんだよ。総集編

こういうので良いんだよ。総集編 のパッケージ画像 CG集・マンガ

カテゴリ: マンガ・CG / 作品形式: CG・イラスト

サークル: じべたりあ / 評価: 4.95 (19件) / DL数: 259 / 価格: 1,320円

こういうので良いんだよ。総集編 のパッケージ画像

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「こういうのでいいんだよ」——この五文字が、同人CG集における最高の褒め言葉であると同時に、最も正確なジャンル名でもあることを、サークル「じべたりあ」は完全に理解している。その名もずばり『こういうので良いんだよ。総集編』。タイトルだけで購入理由が完結しかけている、潔さの塊みたいなCG集だ。

三作まとめて「再調整」という贅沢

まず本作の成り立ちを整理しておきたい。過去に単品リリースされた「こういうのでいいんだよ。」シリーズ全3作を、サークルの最新技量で再調整・加筆し、一冊にまとめた総集編だ。いわゆるベスト盤に近い位置づけだが、ただ束ねただけではない。肌の質感を新たに付与し、修正方法をモザイクから棒線に変更しているのが大きなポイントで、モザイク前提で「やや大げさに」描かれていた部分を、棒線修正に最適化してよりリアルな描写へと仕上げ直したとのこと。つまり「同じ絵をそのまま詰めました」ではなく、一枚一枚手を入れた改訂版という性格が強い。既に単品を持っている人にも薦めているあたり、サークル側の自信がうかがえる。

さらに新規描き下ろし35ページが追加されていて、「画面の向こうと擬似お焦らしセックス」という、なんとも気になるコンセプトのコンテンツが加わっている。総集編でありながら「これだけのために買う意味がある」と思わせる新規要素を用意するのは、既存購入者への誠意としてかなり好感が持てる。ちなみに「新感覚(?)」と自分でクエスチョンマークを付けてくるあたり、サークル側もちょっと手探りなのが微笑ましい。その手探り感、嫌いじゃない。

フルカラーCG365枚超——この数字の重みを考える

CG集で「何枚入ってるか」は、正直なところ一番気になるスペックだろう。本作は総フルカラーCG数365枚overと謳っている。三作分の統合+新規35ページなので、単純に数が多いのは当然といえば当然だが、365枚というのはCG集としてはかなりの大ボリュームだ。毎日1枚めくっても1年分。いや、そういう使い方をする人はいないだろうが、手持ちの選択肢がこれだけあるという安心感は確かにある。

ただし注意点として、差分込みの枚数である可能性は高い。CG集において「差分」は表情違い・衣服の有無・体液の量など細かいバリエーションを含むので、ベースとなる構図が365種類あるわけではないだろう。これはこのジャンルの常識ではあるが、「365枚」という数字だけを見て期待値を膨らませすぎると着地が合わない人もいるかもしれない。とはいえ三作+新規を合算してこの枚数なら、ベース構図もそれなりの数は確保されているはずだ。いずれにせよ、値段に対してボリューム不足と感じる可能性は低い。

評価4.95、19件——小さいけれど確かな支持

平均評価4.95、評価数19件。DL数は259。数字だけ見ると「そこまで大手ではないな」と思うかもしれない。だが、ここで冷静に考えてほしい。評価4.95というのは、19人中ほぼ全員が星5を付けているということだ。1人でも星4を付けていたら4.95を割る計算になるから、実質的にはほぼ満点と言っていい。

同人CG集の世界では、大手サークルがDL数万を叩き出す一方で、刺さる人には深く刺さるニッチなサークルが熱狂的な支持を集めるという二極構造がある。じべたりあはまさに後者だ。259DLという数字は「知る人ぞ知る」領域だが、その知っている人たちがほぼ満点を叩き出しているという事実は、むしろ信頼度が高い。大量の評価が集まる人気作よりも、少数精鋭で高評価を維持している作品のほうが、「自分の好みに合えば間違いない」という確信が持てるものだ。逆に言えば、ターゲット外の人がうっかり買って「思ってたのと違う」と低評価を付けるリスクすら発生していないということは、作品の方向性が極めて明確だということでもある。

「小さいのが好きな方向け」——この一文を見逃すな

本作の紹介文には「小さいのが好きな方向け」と明記されている。これはサークル側が自らターゲットを限定している宣言であり、購入判断においては最も重要な一文だ。ここに引っかからない人、あるいはピンと来ない人は、おそらくこの作品を買っても満足度は高くない。逆に、この一文を読んで「それそれ、それだよ」と膝を打った人にとっては、タイトル通り「こういうのでいいんだよ」がそのまま実感になるだろう。

もうひとつ重要なのが、「通したシナリオ無し」という点。本作はストーリーで魅せるタイプのCG集ではなく、純粋な「おかず集」として設計されている。起承転結やキャラクターの関係性を楽しみたい人には向かない。その代わり、余計な前置きなしに目的の絵にたどり着ける実用性の高さがある。言ってしまえば回転寿司のようなもので、好きなネタだけ好きな順番で食えばいい。コース料理の格式は求めるな、その分ネタの鮮度と量で勝負している、というスタイルだ。

価格と既購入者への配慮

定価1320円、現在セールは行われていない。サークル側は「個別に買うより45%以上、1100円オフ」と説明しており、三作を別々に購入した場合と比較して大幅にお得だという計算になる。これからシリーズに触れる新規の人には文句なしにこの総集編から入るのが正解だろう。

既に単品を1作以上持っている人にとっては判断が分かれるところだ。質感の付与・修正方法の変更・差分の一部カットや変更といった調整が施されているため、「同じ絵の焼き直し」ではないとサークルは主張している。新規描き下ろし35ページも加わっているので、既存購入者にとっての実質的な新規コンテンツはそこそこある。ただ、重複があること自体は事実なので、「少しでも重複があると損した気分になる」というタイプの人は、その点だけ覚悟しておいたほうがいい。俺個人としては、好きなサークルの「改訂版」を買うのは画集の新装版を買うのと同じ感覚で、むしろ嬉しい行為なのだが、このあたりは財布との相談だ。

こんな人に向く、こんな人には合わない

向く人:「小さいのが好き」という嗜好にドンピシャの人。ストーリーよりも一枚絵の実用性を重視する人。シリーズ未購入で、まとめて入手したい人。肌の質感描写やリアル寄りの描き込みに価値を感じる人。

向かない人:上記の嗜好に該当しない人(これは本当に大前提)。ストーリー性のあるCG集を求める人。既にシリーズ3作すべてを所持していて、棒線修正や質感変更に興味がない人。

正直、このCG集は「刺さるか刺さらないか」の二択がかなりはっきりしている。サークル名もタイトルもジャンル指定も、すべてが「わかる人だけ来てくれ」と言っている。そしてその「わかる人」たちが4.95という数字を叩き出しているのだから、自分が該当するかどうかさえ判断できれば、あとは迷う必要がない。365枚超のボリュームに新規描き下ろしまで付いて1320円。タイトルが全てを語っている——こういうので、いいんだよ。

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