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のやま短編集

のやま短編集 のパッケージ画像 CG集・マンガ

カテゴリ: マンガ・CG / 作品形式: マンガ

サークル: のやま / 評価: 4.81 (54件) / DL数: 1,181 / 価格: 定価1,650円 → 30%OFF 1,155円, 09/14 13:59まで

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同人マンガの短編集で194ページ、45作品。この数字だけ見ると「盛り合わせ定食かよ」と思うかもしれないが、サークル「のやま」の『のやま短編集』はそういう雑多な寄せ集めとは少し毛色が違う。2022年から2026年7月までのFANBOX公開作品を再編集してまとめた一冊で、百合——というか女の子同士のえっちに全振りした短編マンガ集だ。男性キャラは一切登場しない。潔い。

どんな作品か——「短編集」の中身を正直に読み解く

まず構成を整理しておこう。本作は大きく分けて4つのカテゴリに分かれている。メインと言えるのが「いつもの4人シリーズ」で、カラーまんが14作品59ページ、モノクロ版3作品12ページ、短編11作品40ページ。次に「淫紋シールで淫らになる女の子のお話」が1作品15ページ、「短編集/オムニバス」が13作品46ページ、そして「QOLを高めましょう」が3作品22ページ。合計45作品194ページという内訳だ。

ここで注意しておきたいのが、モノクロ版3作品はカラー版と同内容のモノクロ化であること。つまり実質的なユニーク作品数は42本ということになる。とはいえ194ページの総量は変わらないし、1作品あたり数ページの短編が中心という構成だから、1本1本がサクッと読める。通勤電車で……いや、内容的にそれは危険だな。自宅でゆっくり楽しむのが無難だ。

プレイ内容としてはキス、ディープキス、手マン、クリ責め、貝合わせ、クンニ、ローションガーゼ、潮吹き、淫紋、大人のおもちゃ、オナニー、乳首責めと、百合えっちの引き出しをこれでもかと並べてくる。「ローションガーゼ」という単語を初めて見たという人もいるかもしれない。俺もちょっと考え込んだ。こういう妙にニッチなプレイが混じっているあたり、作者の引き出しの深さというか、もはや底なし沼というか、そういう執念じみた探究心が感じられる。

評価4.81という数字の意味

DL数1181に対して評価数54、平均4.81。この数字、正直かなり高い。同人マンガ——特にジャンルとしてはニッチに分類されがちな百合系でこの水準というのは、買った人の大半が満足していると見ていい。評価数54というサンプルで4.81を叩き出すには、星5をつけた人が圧倒的多数でないと成立しない計算だ。

DL数が1000を超えているのも見逃せない。百合専門の同人マンガ短編集でこの数字は、サークルの固定ファンだけでは説明がつかない。つまり、FANBOXの外側にいた層——いわゆる「気になってたけど支援まではしていなかった」人たちが、まとめ買いの好機として飛びついた可能性が高い。逆に言えば、FANBOX支援者にとっては既読作品の再編集版になるわけで、この点は購入前に自分がどちら側の人間なのか確認しておいたほうがいい。既に全作品を読んでいるなら、手元にまとめて持っておきたいかどうかという判断になる。

百合えっちマンガとしての立ち位置

百合系の同人マンガは近年かなり層が厚くなってきていて、ストーリー重視のものからシチュエーション特化のもの、がっつりフルカラーのCG寄りのものまで選択肢が多い。その中で本作が占めるポジションは、「短編の手数で様々なシチュエーションを楽しませる」タイプだ。一本の長編で深くキャラクターに入り込むというよりは、バリエーション豊かなシチュエーションを次々と浴びるスタイル。回転寿司で言えば、大トロ一貫に命をかける店ではなく、「全部食ってみろ、どれかは必ずお前の好みに刺さる」という方針の店だ。

「いつもの4人シリーズ」がメインに据えられていることからも、完全にバラバラのキャラクターが入れ替わり立ち替わりというわけではなく、ある程度キャラの関係性を軸にした連作になっている部分がある。これは短編集にありがちな「誰が誰だかわからなくなる問題」を緩和してくれるはずで、構成としては親切な作りだと思う。一方で「短編集/オムニバス」の13作品は独立した話と思われるので、多様なシチュエーションを味わいたい人にはこちらが響くだろう。

男性が一切登場しないという点も、好みが分かれるポイントであると同時に、この作品最大の差別化要素でもある。百合系を謳いながら途中で男キャラが介入してくる作品に辟易した経験がある人——いるだろう、結構いるだろう——にとっては、冒頭からラストまで「女体まみれ」を貫くこの姿勢はむしろ安心材料になる。商品紹介文でわざわざ太字にせんばかりに「男性は一切出てきません」と宣言しているあたり、作者自身もそこが売りだと自覚しているはずだ。

気になる点——買う前に知っておきたいこと

まず、FANBOX既読者にとっての新規性は基本的にない。2022年から2026年7月までの公開作品の再編集であり、「このDL販売のために描き下ろした新作」がどの程度含まれているかは紹介文からは読み取れない。再編集とあるので多少の修正や加筆はあるかもしれないが、それを期待して買うのはリスクがある。FANBOX未支援だった人や、途中から支援を始めて過去作品を追えていない人にとっては、むしろこの上ないまとめ買いのチャンスだ。

次に、1作品あたりのページ数。45作品194ページということは、平均すると1作品4ページ強。短い。これは「読み応えのある物語」を期待する人にはやや物足りなく感じるかもしれない。数ページでシチュエーションを立ち上げてサッと見せる構成が中心なので、じっくりキャラの内面に入っていくタイプの百合が好きな人よりも、「えっちなシチュエーションをテンポよく味わいたい」人に向いている。ここは明確に好みが分かれるところだ。

もう一点、画像形式がJPEGでPDF同梱という仕様。閲覧環境によってはJPEGの個別画像のほうが快適な場合もあるし、PDFでまとめて読みたい人もいるだろう。両方入っているのは素直にありがたい。ただし画質に関しては製品ページのサンプルで必ず確認してほしい。JPEGは圧縮率次第で印象がだいぶ変わるので、カラーページの発色やディテールの潰れ具合はサンプルで判断するのが一番確実だ。

セール情報——30%オフは見逃すには惜しい

定価1650円のところ、現在30%オフの1155円で販売中。セール終了は9月14日13:59まで。194ページのカラー含むマンガ短編集が1155円というのは、1ページあたり約6円。缶コーヒー1本の値段で20ページ近く読めると思えば、ページ単価としてはかなり良心的だ。定価の1650円でも法外とは思わないが、30%オフならためらう理由がだいぶ減る。

ただし前述のとおり、モノクロ版3作品はカラー版の内容と重複しているので、純粋な新規ページ数は194からマイナス12の182ページと考えるのがフェアかもしれない。それでも1155円で182ページ。十分すぎる。

こんな人に向いている、こんな人には向かない

向いている人:百合えっちが好きで、男性不在のガールズオンリーな世界観を求めている人。短編をテンポよく読みたい人。のやまさんのFANBOXを追いきれていなかった人。様々なシチュエーションをつまみ食い感覚で楽しみたい人。

向かない人:長編ストーリーで一つの関係性にどっぷり浸りたい人。FANBOX支援者で既に全作品を読んでいる人(手元に残したい欲求があるなら別)。百合に興味がない、あるいは男性キャラの存在を前提としたシチュエーションが好みの人。

最後にひとつだけ。45作品という数をどう受け取るかは人それぞれだが、これだけのバリエーションがあれば「自分の性癖のツボにハマる一作」に出会える確率はかなり高い。そしてその一作が見つかった瞬間、残りの44作品はおまけではなく「まだ開けていないプレゼントの箱」に変わる。セール期間中に、そのひと箱を開けてみてほしい。

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